どうも、山辺(元公務員/現IT系社長)です。
「そもそも公務員試験の勉強をしよう!」と考えているなら、第一志望ではなくても、併願先としてこの地方上級試験を受ける人がほとんどでしょう。
この記事では、約5年前に某県庁に合格した私が、実際の体験を元に次のようなことを解説していきます。
- 地方上級試験の出題タイプは?
- 試験科目や配点はどうなっているのか?
- それぞれ配点はどれくらいなのか?
- 地方上級試験の難易度やボーダーラインはどれくらいなのか?
ちなみに、地方上級公務員の試験概要については次の記事でも徹底解説しています。ぜひご覧ください。
元公務員が徹底解説!!地方上級公務員とは??試験概要を徹底解説!
地方上級試験について、情報を網羅しているので、下記の目次を参考に、自分が知りたい部分のみを読んでいきましょう。
Contents
地方上級試験は5つのタイプに分かれている。
公務員試験でよく「地方上級試験」って聞くけどなんなの?
地方上級っていうのは、
都道府県、政令指定都市、東京都、特別区の大卒程度の試験
の総称のことなんだ。
そのため地方上級と言っても、自治体ごとに出題タイプが異なります。
もしあなたが地方上級試験を受験するなら、自分が受験する区分を調べておきましょう。
ちなみに地方上級試験は、次の5つの区分に分かれています。
地方上級の区分
- 地方上級(全国型)
- 地方上級(関東型)
- 地方上級(中部・北陸型)
- 東京都Ⅰ類B
- 特別区Ⅰ類
そして、それぞれの区分によって出題される科目数や問題数が異なります。
区分によってどのような配点になるの?
全然配点が違うなら、勉強の仕方を工夫しなきゃいけないし・・・
確かにそうだね。
区分によって出題範囲はほとんど同じですが、出題形式や配点は変わるからね。
区分ごとの具体的な配点を次の表にまとめたので読んでおくように。
自分が受験する自治体によって、試験の出題科目や配点が異なるので確認しておきましょう。
最近は上記の区分ではなく、独自様式で試験を行っている自治体が多いので、受験先のホームページ等で試験概要を確認しておきましょう。
実際、自治体によって試験の出題が異なり、
- 北海道は教養試験のみが出題される。
- 京都府は総合政策・法律・経済の区分が分かれる。
というような独自の試験様式を設定している自治体は結構あります。
特に近年では、各自治体でよりより人材を採用するため、筆記試験を簡単にする自治体が多くなっているので注意が必要です。
ちなみに地方公務員を受験する場合、教養試験の試験様式が変更する自治体が多くなるので注意しておきましょう。
この変更については、次の記事で詳細に解説しているので、お読みください。
【2018年保存版】教養試験の出題科目、対策方法を徹底解説!!
地方上級試験の筆記試験で出題される科目は約30科目ある。
地方上級試験の筆記試験ってどのような科目が出題されるの?
さっき配点のところで見たけど結構多い気がする・・・・
そのとおり。
地方上級試験には専門試験と教養試験があり、合計約30科目が出題されるんだ。
もちろんすべてを勉強しなくても合格できるよ。
ボーダーラインや難易度についてはこの記事後半で話しているので、見ておいてね。
ちなみに、専門試験と教養試験の出題は次のようになります。
(ちなみに専門試験は大学でに学ぶ内容で、教養試験は高校までに学んだ内容が出題されます。)
専門試験の出題科目
- 政治学系(政治学、行政学、社会学など)
- 法律系(憲法、民法、行政法、労働法、刑法など)
- 経済性(経済原論(ミクロ・マクロ)、財政学)
- 商学系(経営学など)
専門試験の出題科目については、次の記事で詳細に解説しているので、お読みください。
教養試験の出題科目
- 一般知能(文章理解、数的処理)
- 社会科学(政治経済、社会、法律)
- 人文科学(日本史、世界史、地理)
- 自然科学(数学、物理、化学、地学、生物)
教養試験の出題科目については、次の記事で詳細に解説しているので、お読みください。
地方上級試験のボーダーラインは専門試験は7割、教養試験6割。これを超えれば合格できる。
もちろんボーダーラインは、
- その自治体の採用予定が何人か?
- どれくらいの受験者がいるのか?
によって変わってくるので一概には言えません。
そもそも試験は相対的評価なため「○点取れば合格できる。」ということは一概には言えませんが、専門試験7割、教養試験6割を取れる実力があれば、難なく合格できるでしょう。
そもそも多くの受験生はボーダーラインを気にしていますが、
ボーダーラインを気にするより、ライバルより多く効率的に勉強することを意識するべきなのです。
時間がある限り勉強すれば、それだけライバルに勝てる可能性が高まり、合格率が高くなりますすからね。
ですので、合格倍率等は気にするのではなく自分が他人よりどれだけ努力ができるか?を気にしましょう。
公務員試験の倍率の考え方について、下記の記事でもい徹底解説しているので、気になる方は読んでおきましょう。
公務員の合格率は気にするな。元公務員経験者がその理由を徹底解説します。
確かに、合格率を気にする意味はないな。
合格率を気にするなら、自分が出来ることに集中したほうがいいね。
そうなんだ!!
試験は相対評価だから、他人よりどれだけ量と質を求めた努力ができるかが重要なんだよ。
この考え方を覚えておこう。
「試験ができないのでは・・・」と不安になっても、自分の努力次第とおも
また専門試験、教養試験の効率的な勉強方法は次の記事を参考にしましょう。
得点に直結する勉強の仕方を解説しているので、この記事を読んで周りの受験生をごぼう抜きできるようになるはず。
特に「自分ってほかの人に比べて要領が悪いんだよね・・・」と悩んでいるあなた。
絶対読んどけ!!このまま効率の悪い勉強をしてると落ちるぞ!
【独学なら見ろ!】公務員試験の教養試験の勉強法とおすすめの参考書はこれだ!!
【独学なら見ろ!】公務員試験の専門科目の勉強法とおすすめの参考書はこれだ!!
公務員試験における地方上級試験の難易度と学歴の関係性とは?
確かに、難易度って分かりにくいよね。
あくまで目安だけど、次の3つの難易度について解説していくね。
- 地方上級試験の難易度と学歴の関係
- 試験の出題と難易度の関係
- 公務員試験の中の地方上級試験の難易度の関係
【①地方上級試験の難易度と学歴の関係】
公務員試験において、学歴は関係はない!!
公務員試験を受験するにあたり、
- 自分は学歴がないから公務員にはなれない
- 公務員には学歴のフィルターがある
という理由で諦める人がいますが、気にする必要はありません。
そもそも、公務員試験に学歴は関係ありません。
確かに公務員は相対的に学歴が高い人が多いですが、それは高学歴だから合格できたのではなく、高学歴は勉強が得意だから、その結果、公務員試験に合格しやすいだけ。
そもそも公務員試験の試験は、筆記試験や面接の結果を公平に採点しており、学歴等で不合格にしたり加算することはないのです。
ですので、低学歴でも努力次第で、公務員になることができるということです。
実際、私がとある県庁の同期も、私のような地方の地元私立大学出身者が結構いましたよ。
つまり、大事なのは、学歴がないことを気にするのではなく、どれだけ合格のために努力を積み重ねることができるか?ということです。
ですから私は低学歴こそ、公務員になるべきだ!!と真剣に思っています。
低学歴でもたった一年の努力で、公務員になれるんですよ?
大学の勉強が出来ていなくても、たった1年、本気で勉強するだけ。
そうすればこれから約40年以上、安定した生活を送れるんですから、さっさと努力するべきだと思いますよ。
もしあなたが低学歴で、いいところに就職できそうにない・・・と悩んでいるなら、さっさと公務員試験の勉強をしておきましょう。
あなたがそれなりの生活を送りたいなら、それしか道はありません。
【②試験の出題と難易度の関係】
専門試験があるかどうかで難易度が変わる。
公務員試験では専門試験があるかどうかで難易度が変わってきます。
そもそも勉強量が全然違いますからね。
合格するために必要な勉強時間ですが、
- 専門試験が必要なら、合格するには約1年
- 教養試験のみでOKなら、合格するには約半年
と言われており、実体験を踏まえてお話するとこの目安は参考にするべきでしょう。
つまり、専門試験を勉強するなら、1年間本気で勉強することを覚悟するべきでしょう。
ちなみに合格するために必要な勉強時間は約1500時間と言われています。
【2018年完全版】公務員試験に合格する勉強時間の目安は〇〇時間だ!
ですので、もし半年で公務員試験に合格したいなら、専門試験の勉強を諦め、教養試験のみで受験できる自治体を探すほうが懸命でしょう。
半年で教養試験と専門試験の両方を勉強するなら、相当な覚悟を持って勉強するべきですね。
【③公務員試験の中の地方上級試験の難易度】
地方上級試験の難易度は国家一般職と同程度だ。
公務員試験の中の地方上級の難易度ですが、次のとおりです。
国家総合職>裁判所事務官>>国税専門官>都道府県=国家公務員一般職>>>>市役所
もちろんこの難易度は、採用員数や受験者数によって異なるので、一概には言えませんが、上記の難易度でほぼ間違いないと思います。
実際に私が受験したときの難易度から言っても、目安にはなると思います。
まとめ:公務員試験に合格するには、他人と比較して自分がどれだけ努力できるかだ。
公務員試験は出題が多く、学歴が高い人が多いというイメージが先行し、諦める人が多いですが、他人より努力すれば合格できる試験です。
より効率的に対策していきましょう。
もしあなたが本気で試験を突破したいなら、次の記事も参考にしておきましょう。
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公務員試験の勉強がつらいと感じているあなたへ。またそうやって諦めるの?そうやってずっとナヨナヨしてろ!
追伸:公務員試験の勉強が思うように進んでいないあなたへ
どうも山辺です。
「え??お前誰??」という声が聞こえてきたので、少し自己紹介をしておきます。
私は元Fラン大学出身から公務員を目指すことを決意しました。
勉強しておらずほぼゼロからのスタートだったのですが、公務員試験に合格するために様々な知恵を学んだ結果
国家一般職、県庁、市役所(2箇所)、大学法人に内定をもらいました。
Fラン大学のくせに、みんなが羨む公務員の仕事を選ぶ立場になったのです。
・・・とはいっても。
私ははじめから上手く言ったわけではありませんでした。
たいして勉強の才能がなかったし、秀でた実績もない、めんどくさがりやのダメダメ人間でしたが、他の人とは違う戦略で戦った結果、圧倒的な成果を出すことができました。
え?その方法が知りたいって?
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