国家一般職の試験を考えているあなたへ。
公務員試験を受験するに当たり、国家一般職を併願する人は結構いるはず。
ですが、国家一般職の試験内容について分かりやすい記事がありませんよね。
この記事では、国家一般職の試験内容について、徹底解説していきます。
具体的には、
- 国家一般職の採用試験の概要
- 国家一般職の採用試験の流れやスケジュール
- 国家一般職の採用人数や倍率
- 国家一般職に合格するために対策するべきポイント
についてお話しているので、国家一般職の試験を受験しようと考えているあなたは、ぜひ参考にしてください。
それでは参りましょう。
Contents
そもそも国家一般職の試験概要って??
それでは、試験概要について、それぞれ説明していきます。
ちなみに、国家一般職の仕事や実際の職場の雰囲気などについて知りたい場合は、こちらの記事で解説しているので、ご覧ください。
国家一般職の受験資格は年齢制限だけ。つまり学歴がなくても受験できる。
どういう人が受験できるんだろう?
具体的には22歳〜30歳の人だね。
もし21歳以下の場合は、その年度に大学を卒業する見込みがある場合という条件があるなら問題ないね。
ちなみに受験生がよくある勘違いとして、学歴は必要ありません。
私の周りでも、大学を中退して国家一般職を受験し、無事合格した人が何人もいます。
ですから、「学歴がないから・・・」「自分は底辺大学だから・・・」といって国家一般職を諦める必要はないですので、ご安心ください。
学歴が低くても公平に扱ってくれるのが公務員試験なのです。
国家一般職になるために何をするべき?試験のざっくりとしたスケジュールはこれだ!!
試験に合格したら働けるって聞いたけど・・・
ちなみに、試験の日程とするべきことは次のようになるから、見ておいてね!!
国家一般職の採用の流れ
(詳細については記事後半でお話しています。)
①試験申込:4月上旬
採用試験を受ける場合、インターネットで申し込みをする必要があります。
②一次試験:6月上旬
一次試験は「筆記試験」と「論文試験」が出題されます。
③一次試験合格発表:7月中旬
一次試験の合格者に、合格通知書や官庁合同説明会の日程、二次試験の日程や試験場所等が記載されています。
④各省庁の官庁合同業務説明会と個別説明会:一次試験合格発表から数日後から7月下旬まで
一次試験終了後に人事院が主催している合同説明会と各省庁で開催する個別説明会が開催されます。
この説明会では各省庁の人事担当者が対応しているので、国家一般職の志望度が高ければ、出席しておくほうがいいでしょう。
良いアピールチャンスになるはずです。
⑤二次試験:7月下旬〜8月上旬
二次試験では人事院における面接試験があります。
⑥官庁訪問の事前予約開始:二次試験が終了した数日後
二次試験が行われた数日後、官庁訪問の予約が開始されます。
官庁訪問の予約は自分でしなければいけません。
⑦最終合格発表:8月下旬
国家一般職では、二次試験合格=内定というわけではありません。
最終合格後、各省庁の採用面接を受ける必要があります。
⑧官庁訪問:最終合格発表の翌日
最終合格発表の翌日から官庁訪問が開始されます。
官庁訪問では、志望する府省に自らアポイントをとって各省庁の面接を受けなければいけません。
それでは、それぞれ説明していきます。
試験の概要や具体的な日程などは、人事院のホームページを確認しておきましょう。
国家一般職の採用の流れ
①試験申込:4月上旬
国家一般職を受験する場合、受験申込をしなければいけません。
受験申込をする場合、このURLで行います。
下記の2ステップの対応をしておきましょう。
受験申込を行う2ステップ(パソコンで行う)
①期限までに事前登録を行う。
事前登録は試験前年度の3月30日以降に可能になります。
ちなみに事前登録後、IDが通知されるので、IDとパスワードは保存しておきましょう。
このIDとパスワードは受験票などを作成する際に使用します。
②受付期間内にインターネット申込受付を行う。
受付期間は4月上旬〜4月中旬頃になります。
③期間内に受験票のダウンロードをしておくこと。
ダウンロード期間は5月下旬〜6月中旬頃になります。
ちなみに受験票は印刷のみではなく、電子データをダウンロードし、EVERNOTEなどのクラウドに保存しておくべきです。
④一次試験までに受験票を作成しておくこと。
また、受験票は一次試験時に提出する必要があるので、こちらのリンクを参考に作成しましょう。
受験票を作成する際は、次の点にも気をつけておきましょう。
- 受験票の印刷は、カラー、白黒どちらでも構いません。
- 受験票には自分の写真が必要なので、準備しておくことを忘れずに。
(写真のサイズは縦4cm、横3cmと指定されています。) - 受験票の下部分にパンチを行う必要がありますが、穴がずれても気にする必要がありません。
(穴は受験票回収時にヒモを通すために使うだけですので。)
例年、受験申込を忘れてしまう受験者がかなり多いので、気をつけておきましょう。
せっかくの試験をこのようなつまらないミスで併願先を減らすのは、かなりアホらしいですからね。
受験申込についての詳細が知りたい場合は、人事院のホームページをご覧ください。
国家一般職の採用の流れ
②一次試験【筆記試験(教養試験と専門試験)と論文試験】:6月上旬
国家一般職に合格するために最も時間がかかるのが、この一次試験の対策です。(特に筆記試験)
この一次試験は毎年6月中旬頃に行われ、難易度は地方上級と同程度と言われています。
一次試験では筆記試験と論文試験が出題され、
筆記試験は専門試験と教養試験の2つの試験が出題されています。
ですので、受験生が対策する必要があるのは、筆記試験の教養試験と専門試験と論文試験の3つの対策が必要です。
ここではそれぞれ説明していきます。
一次試験で出題される試験
①教養試験
教養試験の特徴は下記のとおり。
- 5肢択一で出題。
- 制限時間は2時間20分で、合計40題が出題される。
- 教養試験は高校で学んだ内容で、科目の多いセンター試験のようなイメージ。
- 教養試験の配点は下記のとおり。
教養試験の詳細や勉強方法についてはこちらをご覧ください↓↓
一次試験で出題される試験
②専門試験
- 5肢択一
- 大学で学んだ内容が出題される。
- 制限時間は3時間で、合計40題が出題される。
- 16科目中、8科目を選択し回答する。
- 専門試験の配当は以下のとおり。
専門試験の試験内容や対策方法については、下記のとおり↓↓
一次試験で出題される試験
③論文試験
論文試験は、社会問題となっているテーマについて、最低1,000字前後の論文を書く必要があります。
「論文を書くのは苦手」と感じる人もいますが、「きちんと問いに答えること」と「論文を書くための構成」を意識すれば、多少稚拙な内容でも十分、合格できます。
論文の対策については下記の記事を読んで対策すれば、合格できるでしょう。
国家一般職の採用の流れ
③一次試験合格発表:7月中旬
一次試験の合格者発表は、合格者のみに合格通知書が郵送され、だいたい7月上旬〜中旬頃に届きます。
合格通知書には、合格通知と人事院面接の日程、募集している官庁の一覧表、合同官庁説明会の日程に関する書類などが入っているので、確認しておきましょう。
国家一般職の採用の流れ
④官庁合同業務説明会と個別説明会:7月中旬〜8月上旬
続いて官庁合同説明会と各省庁の合同説明会について説明していきます。
官庁合同業務説明会の流れや気をつけるポイント
官庁合同業務説明会は、一次試験の合格発表の数日後に開催され(7月上旬〜中旬ごろに行われます。)、各省庁の人事担当者が集まり、合同で説明会を行います。
実際、私の受験した地域では、各省庁ごとにブースがあり、それぞれの受験生が興味のある省庁の話を聞きに行く、という感じで実施されていました。
出席確認などをしておらず、説明会の出入りは常に自由なところがほとんどで、予約等が必要なところはなかったですね。
この合同業務説明会に出席するメリットは、業務内容を理解したり、視野を広げる事ができるという点でしょう。
興味はなかったけど意外と面白そうという仕事に出会えるかもしれませんからね。
「国家一般職の仕事がよく分かっていない」「国家一般職の志望度が高い」なら、参加したほうがいいでしょう。
地域によって開催日時や説明会の様式は異なるので注意しておきましょう。
受験する地域や説明会の情報はネットで公開されているので、自分の受験する地域の採用ホームページを確認しておきましょう。
この合同業務説明会に参加する場合は、次の3点は注意しておきましょう。
- 大きなバックを持っていくこと。(大量のパンフレットを持って帰る必要があるため)
- 服装はクールズでOK!!
- 官庁毎の個別業務説明会の予約ができる官庁があるので、押さえておくこと。
合同業務説明会は不参加でも問題ありませんが(不参加でも採用に影響はない。)、この次に説明する「個別業務説明会」は採用される上で非常に重要なので押さえておきましょう。
個別業務説明会の流れや気をつけるポイント
この個別業務説明会に参加するには、メールや電話等でアポイントを取る場合と、官庁合同業務説明会で予約できる官庁があるので確認しておきましょう。
この個別業務説明会は志望する官庁で行われ、現職の人と1:1になり、仕事内容などのより具体的な話を聞くことができます。
熱意を伝える重要なアピールポイントなので、自分をガンガン売り込むチャンスなので、採用試験の気持ちで臨んでおきましょう。
ここで顔を覚えてもらえば、この後の官庁訪問でもかなり有利に立ち回れるはずです。
(官庁訪問ではその時に出会った人が対応してくれたので、終始和やかな雰囲気で行うことができました。)
続いて個別業務説明会の具体的な流れについて。
私は到着した時、履歴書的なものを書かされた後、現職の人と会話をしました。
トータルは40分くらいでしたが、初めの20分で仕事の説明が行われ、その後の20分は履歴書に対する質問や趣味の話など、終始和やかな雰囲気で雑談を行っていました。
この個別業務説明会で仕事についてしっかりと質問をしておくと、今後の志望動機のブラッシュアップができますし、熱意もアピールすることができるので、必ず出席しておきましょう。
この後の官庁訪問はだいぶ楽になるはずです。
国家一般職の採用の流れ
⑤二次試験:7月下旬〜8月上旬
二次試験では、性格検査をした後面接試験が行われます。
性格検査は試験時間が15分、性格を判断するための質問が100問出題されます。(特に対策をする必要はありません。)
この性格検査についてはこちらの記事で解説しています↓↓
(準備中)
続いて面接ですが、この二次試験の面接は人事院が行っている面接試験であり、この二次試験を突破=内定という訳ではない、ということは押さえておきましょう。
二次試験に合格した後の官庁訪問で、各省庁から内定を貰わなければ、内定になりませんので。
面接試験の概要ですが、
一人あたり約15分で、3人の面接官が面接カードに沿って面接を行います。
この二次試験の面接試験では志望動機を追求するような厳しい質問はほぼ聞かれないので、それなりに対策していれば、問題なく合格できるはずです。
ちなみに面接カードの書き方や面接対策、よくある質問についてはこちらの記事でも解説しているので、ご覧ください↓↓
国家一般職の試験科目に対する配点比率は下記の表にまとめています。
この表を見れば気づくと思いますが、国家一般職の面接試験は2/9とかなり配点比率が低いため、筆記がそれなりにできていれば、不合格になることはほぼありません。
勝負は筆記試験で決まることを押さえておきましょう。
国家一般職の採用の流れ
⑥官庁訪問の事前予約開始:二次試験が終了した数日後
二次試験が終了した数日後、官庁訪問の事前予約を行わなければいけません。
国家一般職の特徴は、ほかの試験とは違い、自ら受験したい省庁に連絡し、官庁訪問のアポイントを取る必要があります。
この官庁訪問の事前予約の方法は各府省のHP等で公表されているのでチェックしておきましょう。
※官庁によっては事前の予約を受け付けていないところがあるので注意が必要です。
そしてのその事前予約で重要な点は、官庁訪問の初日の一番初めに、第一志望の官庁の予約を取ることです。
この初日の初めに希望官庁を予約することで、無言の熱意を伝える事ができます。
国家一般職の採用の流れ
⑦最終合格発表:8月下旬
二次試験の合格通知書が合格者のみに発送されます。
何度もお話していますが、この最終合格発表はまだ採用候補ということです。
官庁訪問で希望官庁から内定をもらうまでは、勝負が続いているので、諦めないように。
国家一般職の採用の流れ
⑧官庁訪問:最終合格発表の翌日
官庁訪問は最終合格発表の翌日から開始されます。
官庁訪問は、各官庁の内定をもらうため、各自出先機関に予約し、面接を受けに行かなければいけません。
このアポが取れているかが合否に影響するので、注意しておきましょう。
この官庁訪問は、民間企業のように何度も面接が行われば、最後まで残れば内定になります。
この官庁訪問は最初は若い職員、次に係長、次に課長と段々と役職の高い人が対応することになります。
面接終了後「あなたは見込みがあるので、上司と面会してもらいます。」や「残念ながら採用の見込みはありません。」と言われる場合がありますし、「○日○時には必ず来てくださいね。」という電話が入る場合もあります。
官庁訪問では2回目の訪問のあたりから、評価の高い受験生は、ほかの受験生とは違う部屋に囲い込まれるようになります。
官庁訪問では粘り強くアプローチを続けると、年が空けてから内定をもらえる可能性があるので、あきらめないようにアプローチし続けましょう。
まとめ:国家一般職はほかの試験に比べて複雑。
国家一般職は市役所や地方上級などの地方公務員に比べ、採用の仕方が複雑な傾向があります。
しっかりと理解し、本番で内定を勝ち取れるように対策しておきましょうね。
ほかの受験生も混乱しているため、そのような状況の中、あなたが自分のするべきことを見極め、先手先手に動くことで、かなり有利に立ち回れるということにもなります。
ぜひこの記事を参考に、国家一般職の合格を勝ち取りましょう。
追伸:公務員試験の勉強が思うように進んでいないあなたへ
どうも山辺です。
「え??お前誰??」という声が聞こえてきたので、少し自己紹介をしておきます。
私は元Fラン大学出身から公務員を目指すことを決意しました。
勉強しておらずほぼゼロからのスタートだったのですが、公務員試験に合格するために様々な知恵を学んだ結果
国家一般職、県庁、市役所(2箇所)、大学法人に内定をもらいました。
Fラン大学のくせに、みんなが羨む公務員の仕事を選ぶ立場になったのです。
・・・とはいっても。
私ははじめから上手く言ったわけではありませんでした。
たいして勉強の才能がなかったし、秀でた実績もない、めんどくさがりやのダメダメ人間でしたが、他の人とは違う戦略で戦った結果、圧倒的な成果を出すことができました。
え?その方法が知りたいって?
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