民法って範囲が膨大すぎてどう勉強すればいいか分からないですよね。
しかも範囲が広いし、硬い言葉ばっかり出てくるから全然勉強が進まない。
あなたは民法が全然理解できないため、
「もう嫌だ・・自分はアタマが悪いんじゃないか・・・」
「何度読んでも理解出来ない・・・」
「全然覚えられない・・・・」
などとイライラしていることでしょう。
ほかの勉強もしなければいけないので、さっさと民法も終わらせたいですよね。
実は民法を勉強する際に意識するべきコツがあります。
このコツは誰もあまり語っていません。
このコツを意識すれば、簡単に民法が理解できるようになるのです。
この記事では、公務員試験で民法の勉強が全然できない・・・と悩んでいた私が、試行錯誤しながら勉強することで、国家一般職試験を9割得点できた方法を紹介していきます。
この記事を読んで、民法をさっさと攻略していきましょう!
Contents
そもそも民法って何??
そもそも論に入っていきましょう。
民法ってなんでしょうか。
何のためにあるのでしょうか?
一言で言い表してみましょう。
(このように一言で表すことを意識することで、物事の本質がつかむ訓練になります。日頃から特訓しておきましょう。)
考えました?
答え合わせをしましょう。
民法とは、ざっくりいうと「私人間同士の権利関係を定めた法律」です。
もっと平たくいうと「人同士が生活する上での決めごと」です。
私達は他の人といろいろなつながりながら生きています。
あなたも大学やアルバイトをしたことがあるかもしれませんね。
このように人と生活することでアルバイトを稼いだり、生活費を稼いだり、何かものを購入したりすることができます。
ではなぜアルバイトをすればお金をもらえるのでしょうか?
なんとなく?
何かルールがないと生活ができないですよね。
「働いた人に給料を払え!!」というルールがないと、お金を払わない事業主が続出してしまいます。
(もちろん誰もそんなところで働きたくないと思うけど・・・)
このように人間同士が生活する上で、ルールを定めないと揉めてしまいますよね。
そのため、あらかじめ民法でルールを定め、そのルールをみんなが守ることで、人同士が生活できるのです。
民法ってどういうテーマがあるの?
民法は次の4つのテーマに分かれます。
志望先によって出題されやすいテーマが異なってきますので、確認しておきましょう。
特に家族法は出題がない場合がほとんどですので、注意スべきでしょう。
総則 | 民法の全体に共通する考え方 |
---|---|
物権 | 所有など、物に関する契約 |
債権 | 私人間同士の契約に関する法律 |
家族法 | 相続、家族関係やその相続など。 |
公務員試験で出題が多いのは、
- 総則
- 債権
ですね。
この2つは絶対に押さえておきましょう。
民法の試験の特徴
民法ってどれくらいの配点があるの?
続いて民法の配点について。
詳しくは下記の表をご覧ください。
国家一般職 | 10/80 選択 40点文選択 |
---|---|
特別区 | 10/55 選択40点選択 |
地方上級 | 4/40 |
市役所 | 4/40 |
一概には言えませんが、民法は専門試験の約10%の配点があり、ウエイトが高いです。
重要な科目なので、対策しておきましょう。
公務員試験では経済学と並びハードルが高いと言われているのがこの民法です。
そのボリュームも異常。
憲法の条文の数が100ちょいに対し、民法は1,000以上あります。
(もちろん勉強する必要はありませんが・・・)
だいたい憲法の3倍くらいの勉強時間を目安に考えておきましょう。
多くの受験生はこの民法に苦手意識がありますが、
逆にこの科目を得意にできれば大きくリードできるということでもあるのです。
民法は難しくても「他の人も難しいんだからここをやりきればライバルに差をつけられる!」と気合を入れて勉強していきましょう。
では、なぜ民法は難しいのか?
主に次の3点があげられます。
- 民法は各テーマが絡まり合っているため、すべてを勉強しないと分からない。
- 抽象的で実感が湧きにくい
- 暗記ではなく、理解しないと問題が解けない。
それぞれ説明していきます。
民法が難しい理由:①様々なテーマが絡まり合っているため、すべてを勉強しないと分からない。
民法が勉強しにくい理由。
それは、民法は様々な分野を組み合わせて出題されるためです。
民法以外の科目はそのテーマを勉強すれば得点できますが、民法は複数のテーマにまたがった問題が出題されます。
そのため、民法を全部やりきらないと解けない問題が多いのです。
ですので、まずは民法をとにかく一周させて見ましょう。
初めは基本的な問題だけでもOKなので、最後まで勉強するようにするのです。
民法は、全体を通して勉強することで、初めて理解が深まります。
なので分からなくても、とりあえず一周は終わらせるようにしましょう。
民法が難しい理由:②キーワードが抽象的で実感が湧きにくい
民法を苦手に感じる人が多い理由。
それは、民法独自の難しい言葉が多いからでしょう。
出てくるキーワードが難しいため、記憶の残りにくいというのが、この科目の難しさでもあります。
例えば、第三者の詐欺についての条文を読んでみましょう。
「第三者が詐欺を行った場合においては、相手がその事実を知っていた時に限り、その意思表示を取り消すことができる」
・・・初学者では何を書いているかわからないですよね。
これを理解するのはなかなか骨が折れそうですよね。
このような条文を読む際のコツは、
難しい表現を自分の生活に落とし込むようにすることです。
そうすればなんとなく理解できるようになります。
民法は私達の生活に根付いている法律です。
そのため、現実的な言葉に落とし込むと理解しやすくなります。
このように「現実に結びつけて考えること」を意識しておけば、分からない問題でもカンが働くようになるので、慣れておきましょう。
民法が難しい理由:③理解しなければ点数がとれない
民法でも止められるのは理解です。
他の科目のように暗記だけでは、問題が解けません。
量の多い民法の重要概念をすべて暗記しようとしてもまず無理でしょう。
重要なのは暗記しようとするのではなく、知識の導き出し方を理解することです。
暗記しなくても、考え方を理解すれば、試験中に答えを導き出せますからね。
そのため、理解を深めるためには解説が丁寧な問題集を使うのは必須です。
この参考書の選び方についてはこの記事後半で説明しています。
ぜひ参考にしてくださいね。
民法は戦略を持って勉強するべきだ。
民法は志望先によって優先順位が変わるので注意しておきましょう。
国家一般職の併願を考えている場合と、地方上級、市役所のみを受験する場合では、民法の重要度が変わってきます。
国家一般職の併願を考えているなら絶対に勉強しておけ!!
もしあなたが、国家一般職の併願を考えている場合、民法は配点が高いので必ず押さえておくべきでしょう。
国家一般職では民法は10題出題されます。
この10題をすべて捨てると、大変不利です。
絶対に対策しておきましょう。
地方上級、市役所のみを受験する場合
地方上級、市役所のみを受験する場合は手を抜いてもいいでしょう。
その理由は配点が低いからです。
そのため基本問題を押さえた後は、他の科目を勉強していきましょう。
また家族法はほとんど出題がないので、勉強する必要はありません。
民法の総則〜債権をざっくり勉強した後、刑法、労働法の勉強するようにしておきましょう。
地方上級や市役所で出題される、この2科目(刑法・労働法)は基本的な問題しか出ないので、少し勉強すればほぼ満点がとれます。
民法の具体的な勉強法!この方法で勉強すると理解力が2倍以上に跳ね上がります。
続いて民法の具体的な勉強方法についてお話していきます。
民法はいつから勉強するべき?
民法は憲法が終わった後に始めましょう。
「法律科目は民法から勉強するべき」というサイトや参考書などがありありますが、民法が難しすぎるため、初学者は確実に心が折れます。
ますは比較的簡単な憲法を勉強し法律の感覚を掴んだ後、民法を勉強する。
この順番で勉強するのが精神的におすすめです。
まず基本だけを押さえていけ!応用問題は後回しにするべし。
「どれだけ時間がかかるんだ!!」
と思ってしまうほど、民法はアホみたいに時間がかかります。
ですので、効率的に勉強することを意識しましょう。
戦略を持って臨むべきです。
何度もお話していますが、
民法はすべてのテーマを勉強した後に、初めて理解できる科目です。
そのため重要なのは最後までやり通すこと。
初めは基本問題だけに集中し、最後まで一気に勉強していきましょう。
このように勉強することで、民法に根幹に共通する考え、構造が頭に入ります。
その後、応用問題を問いていくようにしていきましょう。
ちょっとずつ難しい問題をしていく。
これが民法を勉強するためのコツです。
手を広げすぎるな!難しい問題に手を広げるより、重要な問題を何度も復習して完璧にしろ!
公務員試験では、限られた時間で得点をすることが求められます。
当たり前ですよね?
ではどのように勉強すれば、効率的に得点できるのか?
それは「手を広げすぎず、重要問題を何度も解くことで完璧にすること」です。
多くの人が陥る不合格パターンは、勉強に不安を感じ、勉強範囲を広げ、自滅してしまう。
公務員試験は基本的な問題がほとんどです。
つまり基本的な問題を確実に解ければ、合格できるのです。
難しい問題を解ける必要はありません。
ですが残ながら多くの人は手を広げすぎて勉強してしまいます。
基礎を疎かにしてしまい、解けるはずの問題を取りこぼし不合格になる・・・
これが不合格者に共通するパターンでしょう。
そのような愚を犯さないように、一冊の問題集を完璧にするようにしましょう。
手を広げるのではなく、今、学んでいる知識を完璧にするのです。
勉強に不安を感じ「他の人もこんなに難しい勉強をしているのに大丈夫なの?」と自己嫌悪に陥る受験生が後を立ちませんが、公務員試験はトータルでの勝負なんです。
多くの人が自滅するので、ミスをしなければ勝てるのです。
民法は暗記するな。理解しろ!!
民法は暗記をしただけでは得点できません。
きちんと理解し、民法的な考え方を身に着けなければ得点につながらないのです。
つまり、民法で得点するには、
- 知識
- それを応用するための理解力
が必要なのです。
ですので、知識を整理しながら勉強しなければいけません。
過去問の答えを暗記するのでなく、理解することを意識するべき。
例えば、過去問を解いた後は、解説を読んで「なぜそうなるのか?」を押さえるようにしましょう。
民法をすべて暗記しようとするとかなりの暗記量が求められますが、
考え方を理解しておくと、たとえ忘れても試験中に記憶を復元できるようになります。
覚えても思い出せるようにしておく。
そうすれば効率的に民法の勉強が進みます。
「民法は暗記ではなく、理解したほうがいいというのは分かったけど、そもそもその理解の仕方がわからないんだけど・・・」
OKです。
続いて理解力を伸ばす勉強の仕方をご紹介します。
理解するためのコツ①:具体的なイメージを持ちながら勉強すること。
民法は私達の生活に関連する法律がほとんどです。
そのため、自分たちの生活に結びつけて考えると、理解しやすくなります。
概念上で勉強するのではなく、具体的に考えるのです。
例えばこの問題を見てみましょう。
弁済は債権証書の変換は同時履行の関係にあるが、弁済と受取証書の交付は同時履行の関係にない。○か✕か?
難しいと感じるかも知れませんが、これを私達の生活に置き換えると常識で解けます。
まずはキーワードを押さえておきましょう。
弁済は借金を返すということです。
債権証書とは、借用証のことですね。何かを借りた場合「何を借りたのか?いつ借りたのか?」などの書類のことです。
受け取り証書とは領収書のことですね。借金を受け取った際にもらう書類です。
つまりここで出題されている問題は
借金を返す場合、借用書は渡さなければいけませんが、領収書を渡す義務はない。
ということですね。
これは現実的に考えれば問題が起こりますよね?
借り主が借金を返したのに、領収書を渡さないと、悪い貸主が「まだお金をもらってないぞ!」と言えることになります。
借り主がお金を返したとしても、領収書がないと借金を返した証拠がないので不都合が起きるのです。
このような問題を避けるために、お金を返す際、お金を借りた書類とお金を返しましたよという書類は同時に引き換えなければならないのです。
ですのでこの選択肢は✕ということです。
このように自分たちの生活に関連させて勉強していきましょう。
理解するためのコツ②:図を書きなら勉強すること。
民法は参考書や問題を解くときは、図を書きながら勉強するようにしましょう。
手を動かしながら勉強するのです。
頭の中だけで考えても、理解し難いので、手を動かしながら勉強するようにしましょう。
民法は表現が難しいので、図や表に整理しながら問題文や解説を読まないと理解できません。
常に手を動かしながら勉強するべきでしょう。
理解するためのコツ②:「なぜ」を意識すること。
民法を勉強する場合だけでなく、他の科目にも言えることですが、問題を解いているときや参考書を見る時は「なぜ?」を意識しましょう。
この「なぜ?」を意識することで、知識同士に繋がりが生まれ、記憶が定着しやすくなります。
「なぜ?」「なぜ?」と対話するように文章を読むことを心がけるようにしましょう。これを習慣にすることで、物事が深く理解できるようになります。
民法でオススメの参考書と問題集はコレだ!これを使って勉強すれば効率的に勉強が進む!
参考書や問題集って大事ですよね。
分かりにくいものを使ってしまうと、学習効率が著しく低下するので、評価が高いものを選びましょう。
民法のおすすめの問題集は次のものを使うべきです。
問題集のおすすめはスーパー過去問ゼミ
オススメの民法の問題集は「スーパー過去問ゼミ」です。
このシリーズの民法は特に評価が高いので非常におすすめです。
特におすすめできるポイントは、
- レジュメの要点のまとめが素晴らしいため、問題を解く前にレジュメを読むことで前提知識をインプットできる。
- 解説が非常に分かりやすいため、民法の考え方や応用力が身につきやすい
という点です。
初学者にはこの問題集の素晴らしさが理解しにくく、勉強していると、
「本当にこの問題集って分かりやすいの?」
と不安に思うかも知れませんが、何度も復習することで、徐々にこの本のレジュメや解説の凄さが理解できることでしょう。
最初は全然理解できないため、他の参考書に逃げたくなりますが、民法はそもそも難しいので、どの参考書で勉強しても理解できません。
(まだこのスーパー過去問ゼミが一番分かりやすいと思います。)
頑張って何度も過去問を解くことで理解できる時がきます。
淡々と勉強していきましょう。
参考書のオススメは郷原豊成の民法まるごと講義生中継
続いて参考書に、「郷原豊成の民法まるごと講義生中継Ⅰ、Ⅱ」をおすすめしています。
このまるごと実況中継シリーズでも民法のものは評価が高く、豊富な具体例を交えて解説しているため非常に理解しやすい。
独学なら絶対に目を通しておくべきでしょう。
この本を読むことで、民法の感覚や本質的な応用力などが身に付くでしょう。
参考書と問題集を使った具体的な勉強の方法を解説するよ。
勉強の仕方ですが、問題を解きながら関連する箇所の参考書を読んでいきましょう。
次のステップで具体的に勉強することをおすすめしています。
具体的な勉強ステップ
- 導入テキストを見ながら、学習効果の高い重要問題(雷マーク)の問題をすべて終わらせる。
- ①を2回復習しましょう。
- 続いて導入テキストにない部分を含めてすべての必修問題と基本問題を終わらせましょう。
- ④を2回復習しましょう。
- 難易度☆2つまでをすべてやる。
- ⑤を2回復習しましょう。
ここでの学習のポイントは、徐々に難易度が高いものを勉強していくということです。
実は人の脳の特性上すべてを一回で理解することが出来ません。
1つずつ学習しなければ理解できないのです。
例えば犬というものを知らない人にゴールデンレトリバーを教えるとしましょう。
その場合ゴールデンレトリバーをそのまま教えても理解できません。
ステップに分けて教えなければ、理解できないのです。
例えばまず犬というものを教えて、その後ゴールデンレトリバーという犬種を教える。
というように段階的に教えなけれいけません。
そもそも犬を知らない人に犬種を覚えることができないのです。
これは民法の学習でも同じことが言えます。
まずは基本的なところを押さえる。
その後徐々に難易度が高いものを覚えていく。
このように一つずつ勉強するようにしましょう。
少しずつ段階的に覚えていくのが、最も効率がいいのです。
まとめ
民法は適切な戦略を持って勉強しなければ点数は伸びません。
始めは全然理解できず、心は折れそうになるはず。
ですが徐々に理解が進みます。
不安を感じるかも知れませんが、淡々と勉強するしかないんです。
そのうち理解できるようになるので、安心しましょう。
この記事でお話した民法の勉強の仕方についてまとめると、
- 重要度の高い範囲に集中し、何度も復習しろ。
- まうは基本を押さえろ。徐々に応用問題に手を出していく
- 暗記するな!理解を意識しろ!
ということです。
この記事を参考に民法の勉強を頑張っていきましょうね!!
追伸:公務員試験の勉強が思うように進んでいないあなたへ
どうも山辺です。
「え??お前誰??」という声が聞こえてきたので、少し自己紹介をしておきます。
私は元Fラン大学出身から公務員を目指すことを決意しました。
勉強しておらずほぼゼロからのスタートだったのですが、公務員試験に合格するために様々な知恵を学んだ結果
国家一般職、県庁、市役所(2箇所)、大学法人に内定をもらいました。
Fラン大学のくせに、みんなが羨む公務員の仕事を選ぶ立場になったのです。
・・・とはいっても。
私ははじめから上手く言ったわけではありませんでした。
たいして勉強の才能がなかったし、秀でた実績もない、めんどくさがりやのダメダメ人間でしたが、他の人とは違う戦略で戦った結果、圧倒的な成果を出すことができました。
え?その方法が知りたいって?
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