官庁訪問って一体何をすればいいのか分からない・・・と悩んでいるあなたへ。
国家一般職の採用試験について調べてみても、分かりにくいですよね。
予備校や情報サイトを調べても、抽象的な情報が多いですからね。
そのような情報を読んでも、「結局、どう対策すればいいんだ・・・」という点が理解できないと思います。
そこで今回は、官庁訪問について次の3点を紹介していきます。
①国家一般職の受験先
②官庁訪問の試験内容や採用スケジュール(本省、出先機関)
③官庁訪問で対策するべきポイント
それでは参りましょう。
この記事では官庁訪問についてお話していますが、
国家一般職の体験記にこちらで解説していますので、ぜひご覧ください。
Contents
官庁訪問とは?志望官庁に内定をもらう採用ステップだ!!
国家一般職の採用試験が分かりにくい最大の理由。
それは、市役所や地方上級試験と違い、官庁訪問という採用プロセスがあるからでしょう。
ざっくり簡単に説明しますと、国家一般職として採用されるには、
- 一次試験(筆記試験、論文試験)
- 二次試験(人物試験)
- 官庁訪問(各省庁毎の採用試験)
の3ステップを突破しなければいけません。
この一次試験と二次試験に合格すると、「国家一般職の採用候補者名簿に掲載される」ということになりますが、その後の官庁訪問で各省庁ごとの採用に勝ち残らなければなければいけないのです。
つまり官庁訪問とは、国家一般職の試験(一次試験と二次試験)を突破した受験生が、自分の行きたい省庁に自らアピールを行うことなのです。
そのアピールを元に、各省庁が合否を決定していきます。
受験生がよくする勘違いとして、国家一般職の二次試験に合格=採用というわけではなく、その後に官庁訪問を行い、各省庁から採用をもらわなければいけないのです。
この官庁訪問を突破すれば内定になります。
ちなみに、一次試験と二次試験の結果は官庁訪問で考慮されないということを覚えておきましょう。
ですので、国家一般試験のギリギリ合格できても、官庁訪問で高評価なら、人気省庁に入れる可能性があるということです。
官庁訪問の受験先とは?どの省庁を受けられるの?
国家一般職で官庁訪問できるのは、次の2箇所です。
国家一般職の官庁訪問先
①本省(霞が関)
②出先機関
それではそれぞれ説明していきます。
ちなみに平成30年度における国家公務員採用の一般職試験の具体的な採用人数は人事課のホームページでご覧ください。
【国家一般職の受験先】
①本府省の場合
あまり知られていませんが、国家一般職で本省を受験する場合、本府省も官庁訪問することが可能です。
ですので、例えば地元が近畿だとしても、近畿にある各府省だけではなく、本府省の官庁訪問もできるということです。
ただし、本府省を受験する受験生がかなり多いため、激戦は必須ということを覚えておきましょう。
毎年、全国各地から受験生が集まり、官庁訪問解禁後すぐに受験生が殺到
(官庁訪問解禁後、電話が集中し、1〜2時間かけ続けてもつながらない官庁があるくらい、ライバルが多いことを覚えておきましょう。)するくらい、厳しい戦いになることを覚悟しておくべきです。
この本府省の試験は、解禁後ほぼ一週間で内定がでるので、早め早めに動かなければ、合格できません。
本府省で受験できるのは、主に以下のとおり。
- 人事院
- 内閣府
- 公正取引委員会
- 警察庁
- 金融庁
- 総務省
- 財務省
- 文部科学省
- 厚生労働省
- 農林水産省
- 経済産業省
- 特許庁
- 国土交通省
- 環境省
- 会計検査院
- 防衛省
- 消費者庁
国家一般職の本省は、かなり激務ということを覚えておきましょう。(しかもやりがいがない仕事をしなくてはいけません。私の友人は「総合職の人がバリバリと働いている中、コピーとりや文章の発送の雑用しかさせてもらえない・・・」と嘆いていました。)
仕事にやりがいを求めないなら、出先機関を受験するべきです。
【国家一般職の受験先】
出先機関の場合
出先機関は本省に比べ官庁訪問の受付開始が遅く、独自の日程で行われることが多いのが特徴です。
まずは1次試験の合格後の官庁業務合同説明会で官庁訪問のスケジューリングをしっかりとしておきましょう。
そして、官庁訪問の予約解禁後、すぐに予約をするようにしましょう。
(官庁によって予約の仕方が異なるため、各官庁の採用ページなどを読んでおきましょう。)
出先機関での採用の場合、地方公務員の滑り止めとして受けている人がほとんどなので、粘り強くアピールしていれば、年が明けても採用される場合があります。
ちなみに出先機関は各地域の9区分に分かれており、それぞれの地域内の出先機関で働くことになります。
- 北海道
- 東北
- 関東今信越
- 東海北陸
- 近畿
- 中国
- 四国
- 九州
- 沖縄
仕事の違いをしっかりと理解しておきましょう。
後から後悔しても遅いので。
特に国家総合職と本府省採用の一般職、地方の出先機関の採用は次のように異なります。
①国家総合職:幹部候補生として、毎日午前様という過酷な勤務環境で働く必要がある。
②本府省採用の一般職:全国規模での転勤が多く、総合職と並ぶ激務は覚悟する必要がある。本府省内で管理職になることは少なく、地方の中堅管理職として働く。
③地方の出先機関の採用:本省から依頼された事務処理などがメインの仕事。本府省採用より若干出世スピードが遅いが、結構楽な仕事が多い。
仕事にやりがいを求めないなら、出先機関一択です。
官庁訪問の概要〜採用の流れと試験内容〜
続いて官庁訪問の試験について説明していきます。
まずは官庁訪問のスケジュールからお話していきます。
官庁訪問のスケジュール:最も重要なのは官庁訪問の予約だ!!
官庁訪問のスケジュールは例年異なるため、具体的な日程などについては、人事院の採用ページを見ておきましょう。
国家一般職の官庁訪問は下記のスケジュールで行われます。
時期 | 内容 |
7月中旬 | 一次合格発表日 |
一次試験合格発表翌日〜二次試験前日 | 業務合同説明会 |
面接試験〜最終合格発表まで | 個別業務説明会 |
7月下旬〜8月上旬 | 二次試験 (人事院面接) |
二次試験終了の翌日 | 事前予約開始 |
8月下旬 | 最終合格発表 |
最終合格発表翌日 | 官庁訪問 |
この中でも重要な次の4点について解説していきます。
官庁訪問で重要なポイント
①業務合同説明会
②個別業務説明会
③事前予約開始
④官庁訪問
【官庁訪問で重要なポイント】
①業務合同説明会
一次試験の合格発表後、各地域で行われている業務合同説明会に参加しましょう。
この業務合同説明会では、各官庁の人事担当者が一同に会し、受験生に業務内容を説明したりするような「合同説明会」のようなイメージです。
業務合同説明会では、各地域によってやり方が異なるため、人事院の官庁号業務説明会のホームページを確認しておきましょう。
例えば、このようなやり方が行っています。
- 各官庁の個別ブースを設け、人事担当者がそれぞれ業務説明会を行う。
- 時間を分けてそれぞれの省庁が説明していくパターン
業務合同説明会では次の点を気をつけておきましょう。
業務合同説明会で注意するべきポイント
①パンフレット類を持ち帰る大きめのカバンを持参しておきましょう。
予想以上にパンフレットが多いため、気をつけること。
私は、コンビニでバックを買いました。
②入室する場合、一次試験の合格通知書が必要な場合があるため、確認しておきましょう。
③当日の服装などは確認しておきましょう。
ほとんどの受験生はクールビズスタイルで行っていました。ジャケットを羽織っているとかなり浮きます。
④業務説明を聞く場合、予約が必要な場合があるので確認しておきましょう。
予約は当日行うところがほとんどですので、事前に予約方法を確認しておきましょう。
⑤個別業務説明会の予約を受け付ける官庁があるため、押さえておきましょう。
特に志望度が高い官庁は優先的に回るようにしましょう。
この後の個別業務説明会は、かなり重要なので確実に確認しておくべきです。
⑥官庁の志望順位は明確に持っておきましょう。
すべてを回ることはできないため、第一志望の官庁を最優先に回るべきです。
受験生がかなり多いため、混雑が予想されるので、事前に説明を聞きたい官庁はピックアップしておきましょう。
【官庁訪問で重要なポイント】
②個別業務説明会
続いて重要なポイントは個別業務説明会です。
この個別業務説明会が重要なのは、出席者をチェックしている官庁があるため、ここで熱意をアピールしておきましょう。
各官庁の採用担当者から仕事についての説明を受ける場合もあり、これらの説明会での立ちふるまいもかなりチェックしているので、面接のように、自分の熱意を示すチャンスと理解しておくべきです。
もちろん説明会で行う質問も、
事前にしっかりと準備しておきましょう。
ここで的を得た質問をすることで、「この受験生はちゃんと調べているな。」とアピールすることにもつながるのです。
この個別業務説明会の態度で、官庁訪問の合否が決まると言っても過言ではないため、気合を入れて対応するようにしましょう。
(後から面接官に聞いた話によると、個別業務説明会で官庁訪問の合格者の目星をつけているらしいです。)
【官庁訪問で重要なポイント】
③官庁訪問の事前予約開始
官庁訪問を行う場合、事前に予約を取らなければいけません。
その予約開始日は年度によって異なりますが、
平成30年度の試験では、二次試験終了後の3日後になっています。
この事前予約では、官庁訪問解禁日の初日に第一志望の省庁を選択しておくようにしましょう。
なぜなら官庁訪問を解禁日に行うことで、面接官に「ここが第一志望なんだ!!」という熱意が伝わるからです。
官庁訪問によっては予約できない場合があるので、事前に各府省や出先機関のHPで確認しておきましょう。
【官庁訪問で重要なポイント】
④官庁訪問
官庁訪問とは、各省庁ごとの採用プロセスであり、各省庁によってやり方が異なりますが、ほとんどは面接を何度もするというイメージを持っておきましょう。
イメージは民間企業のような面接が行われます。
まずは係長が面接を行い、徐々に役職の高い人が面接を行っていき、最後まで残った人が採用・・・というイメージですね。
ですので、官庁訪問では面接の対策を行っておきましょう。
ちなみにこの官庁訪問は、省庁によって試験の内容が異なるため、グループディスカッションや職場見学会などが行われる場合がありますので、前年度の官庁訪問の採用プロセスなどの情報を掴んでおきましょう。
情報収集の仕方はこの記事後半でもお話しているので、ご覧ください。
官庁訪問で対策するべきはほぼ面接です。
(実際私も面接対策意外のことはしていませんでした。)
ほかの記事を読んで面接対策の仕方を学んでおきましょう↓↓
官庁訪問で意識するべきポイント
これまで官庁訪問の概要や採用の流れについてお話知てきましたが、最後に官庁訪問で対策するべきポイントについてお話していきます。
官庁訪問で意識するべきポイントは次の3点です。
官庁訪問で意識するべきポイント
①面接対策
②情報収集
それぞれ説明していきます。
【官庁訪問で意識するべきポイント】
①面接対策
国家一般職の二次試験の面接は比較的答えやすい質問が多いため、それなりに得点できますが、官庁訪問での面接では深掘りした質問(特に志望動機)が多くなっているため、上手く立ち回らなければ合格に結びつきません。
確実に対策しておくようにしましょう。
面接対策で高得点を取る方法はこちらの記事で解説しているのでご覧ください↓↓
特に官庁訪問の面接で注意するべきは次の3点です。
①日程がダブルブッキングした場合
国家一般職の官庁訪問では長期間拘束されるため、複数の受験先を併願することは難しくなる可能性があります。
日程を決める際に「この日は別の面接があって・・・」と伝えてしまうと、志望順位が低いことがバレてしまうため、良い印象を与えません。
実際受験生の中に「今、断れば、今後の面接を一切受け付けない」と脅された人もいるみたいです。
ですので、事前に志望先の優先順位を決めておき、優先順位の高いものを優先的に予定を組むべきです。
②併願先の答え方
面接で最も答えるのが難しいのが併願先の答え方です。
一貫性のある理由があるなら問題ありませんが、特に併願している理由に一貫性がない場合は注意しておくべきです。
特に、専門性の高い併願先(国税・裁判所)などは隠すべきだと思います。(一貫性のある理由を伝えにくいですからね。)
③面接カードの記載内容は準備しておく
官庁訪問の面接カードは事前提出ではなく、当日に書くスタイルなので、面接カードの記載内容を押さえておきましょう。
(省庁ごとに使われている面接カードは異なりますが、ほぼ同じ記載内容になると思います。)
特に志望動機が重要なので、押さえておきましょう。
合格するための面接カードの書き方はこちらで解説しています↓↓
【官庁訪問で意識するべきポイント】
②情報収集
官庁訪問を効果的に突破するためには情報収集が必要です。
特に集めるべき情報は、試験情報や仕事内容についてですね。
しかし独学者などでは官庁の情報収集が難しいことでしょう。
ですので、次の3つの情報源で調査するようにしましょう。(実際、私もこの情報源を使って試験対策をしていました。)
①知り合いや先輩、大学OBなどにあたる。
②予備校の官庁訪問の講座を受講する(無料でしているところもあります。)
③官庁訪問で友達を作り、情報交換を行う。
まとめ:官庁訪問で最も重要なのは面接対策だ!!
官庁訪問では面接で高得点が取れるなら、間違いなく有利な試験です。
面接対策をしっかり行い、高評価をもらえるような面接ができるよう、しっかりと対策しておきましょう。
面接さえ攻略できれば、人気省庁にも合格できる可能性があります。
面接で高評価をとりたいなら、この記事も読んでおきましょう↓↓
追伸:面接官の質問に「うまく答えられる自信がない・・・」と考えているあなたへ。
どうも山辺です。
「え??お前誰??」という声が聞こえてきたので、
少し自己紹介をしておきます。
私は元Fラン大学出身だったため将来の不安に感じていたため、大学3回生の時に公務員を目指すことを決意しました。
無能だったにも関わらず公務員試験に合格するために様々な知恵を学んだ結果
国家一般職、県庁、市役所(2箇所)、大学法人に内定をもらい、
Fラン大学のくせに、みんなが羨む公務員の仕事を選ぶ立場になりました。
・・・とはいっても。
私はFラン大学だったため、たいして勉強の才能がないし、秀でた実績もない、めんどくさがりのダメダメ人間でしたが、他の人とは違う戦略で戦った結果、圧倒的な成果を出すことができました。
正直、私の戦略で戦えば、誰でも合格できると思います!!
こちらの企画ではFラン大学だった私が
「国家一般職、県庁、市役所、大学法人」
に合格した方法をお伝えしております。
こちらをよむことで、公務員試験の本質が理解できるため、
飛躍的に合格率を高める事
ができるでしょう。
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