国家一般職の官庁訪問って一体何をすればいいんだ・・・と悩んでいるあなたへ。
国家一般職に合格するために重要な官庁訪問。
しかし、ネット上には有象無象の情報が散らばっているため、
- 一体いつから始まるの?
- どんな対策をすればいいの?
という疑問を抱えている人も少なくないはず。
特に独学で受験する人は、不明点が多くあることでしょう。
実際、国家一般職の採用プロセスは複雑で、官庁訪問は省庁ごとに日程や対策をしなければいけないため「どう対策すればいいんだ・・・」「そもそも何をすればいいんだ・・・」と感じている人も多いはず。
ですので、この記事では
- 官庁訪問の採用プロセスはどのように進むのか?
- どのような対策をすればいいのか?
について、私の体験談などを交えて説明していきます。
この記事を読んで、官庁訪問の疑問を解消し、自信を持って面接に臨めるようにしておきましょう。
こちらの記事では国家一般職の採用の全体の流れについて解説しています。
国家一般職を受験するに当たり、採用プロセスはどうなっているのか?を分かりやすく解説しているので、目を通しておきましょう。
Contents
そもそも官庁訪問って何??官庁訪問は各省庁が行う採用制度だ!!
国家一般職の試験制度が難解な理由。
それは、採用プロセスが2段階に分かれているためです。
国家一般職に内定するには、次の2つの試験を突破しなければいけません。
①人事院が行う国家一般職の試験(国家一般職採用試験:一次試験&二次試験)
②各省庁ごとに行う面接試験(官庁訪問)
つまり、人事院が行う国家一般職の一次面接と二次面接はいわば、試験の切符を手に入れるためのものです。
この切符を手に入れたら内定なのではなく、その後各省庁の採用(官庁訪問)を勝ち取らなければ、内定にはならないのです。
そしてその各省庁の採用を官庁訪問と読んでいます。
ですので国家一般職の職員として働くには、
国家一般職の試験対策だけではなく、各省庁が行う官庁訪問の対策をしておかなければいけません。
山辺が体験した国家一般職の官庁訪問体験記
続いて私山辺が受験した時の官庁訪問の体験記をお話しておきます。
ちなみに官庁訪問の対策は他の公務員試験の面接と対策の仕方は同じですので以下の記事をご覧ください。
この記事では100人中3位の高評価を取った面接の対策方法を解説しています。
初日の官庁訪問
官庁訪問の場所は家から1時間ほどかかる場所のため、周辺のホテルに前泊していました。
8時半に第一志望の官庁訪問の庁舎へ到着。
中へ入ると控室へ案内された。
会場に入ると面接カードを書くように言われ、提出順に呼ばれ、それぞれ面接が行われていました。
(私の志望先では8時半の時点で受験生が5人ほど待機していました。)
面接で高評価を取れる面接カードの書き方は次の記事で解説しているので読んでおきましょう↓↓
【初日の官庁訪問】
1回目の面接:10時半開始
面接の状況
- 10時半〜11時の約30分間面接が行われた
- 面接官が一人の個別面接
- 面接担当者は30代の若い職員
かなりフランクな雰囲気で面接が行われ、志望動機ややりたい仕事などを聞かれました。
面接官はメモなどは全然取っていなかったため、おそらく受け答えをチェックしていたのだと思います。
退室時に次に進めることを伝えられました。
午後から第二志望の官庁訪問の予約を入れていたので、もちろんキャンセルです。
また控室に待機するよう言われました。
【初日の官庁訪問】
2回目の面接:14時開始
面接の状況
- 14時〜14時30分の約30分間面接が行われた
- 面接官が一人の個別面接
- 面接担当者は1回目と異なり、40代の中年面接官
2回目の面接も終始和やかな雰囲気で行われ、特に突っ込まれるところもありませんでした。
1回目と同様、志望動機や自己PRなど面接カードに記入したことに対しての質問がほとんどです。
【初日の官庁訪問】
3回目の面接:18時開始
面接の状況
- 18時〜18時30分の約30分間面接が行われた
- 面接官が2人の個別面接
- 面接担当者は今までと異なり、40代の面接官が二人
面接では志望動機が弱いと突っ込まれましたが、それ以外は和やかな雰囲気で面接が進みました。
面接終了後も控室に待機するように言われ、20時に「明日もう一度来てください。」と言われ解散。
翌日、別の官庁訪問の予定が入っていたが、志望度が低い官庁のため、そちらにお断りの連絡を入れる。
2日目の官庁訪問
1日目と同じホテルに宿泊し、9時に志望官庁へ。
入室すると前日と同じ控室に通されました。
【2日目の官庁訪問】
4回目の面接:10時開始
面接の状況
- 10時〜10時30分の約30分間の面接
- 面接官が1人の個別面接
- 面接担当者は40代の人事担当者
終始和やかな雰囲気で面接が終了。
やりたい仕事を入念に聞かれました。
何度も面接をしていると、何度も志望動機や自己PRを話しているため、少し飽きてきます笑
面接終了後、もちろん控室で待機させられました。
【2日目の官庁訪問】
5回目の面接:15時開始
面接の状況
- 15時〜15時30分の約30分間の面接
- 面接官が1人の個別面接
- 面接担当者は50代の管理職っぽい人。
終始和やかな雰囲気で面接が行われました。
面接終了後、20時まで控室に待機させられましたが、「翌日また来てほしい。採用を決めている。」旨の発言があったのですが、「第一志望の地元の県庁の滑り止めができた!!」と感じ、不思議と達成感はなかったですね。
【3日目の官庁訪問】
1日目、2日目と同じホテルに宿泊。
順調に官庁訪問が進んでいるため、初日に比べぐっすりと就寝できました。
3日目に官庁訪問に行くと、今までとは違う部屋に通され、面接では「うちで一緒に働こう」と説得されました。
「やっと内定か・・・」と実感し、喜びが溢れてきました。
そしてその後約20時まで拘束されましたが、内定が確定したため、長い待ち時間も和やかな気分で過ごすことが出来ました。
9月中旬に辞退の申し込み(地元の県庁に内定をもらったため)
地元県庁に内定したため、正式に辞退を申し込みました。
「一緒に働きたかったですが、残念です。」と伝えられ、心が痛みましたが、引き止めもそれほどありませんでした。
官庁訪問で行われた具体的な質問
官庁訪問で行われた質問は以下のとおりでした。
- なぜ地方公務員ではなく、国家公務員なのか?
- なぜ民間企業ではないのか?
- なぜ総合職を受験しなかったのか?
- やってみたい仕事や、興味のある仕事は?
- 自己PRは?
- 学業以外で頑張ったことは?
- アルバイトなどの苦労した点は?
- ストレス解消法は?
一般職のため、その官庁に関連する政策などは特に聞かれず、人を見るための試験で、特に厳しい面接はありませんでした。
官庁で行われる質問は他の公務員試験と同じなので、事前に対策しておきましょう。
ちなみにこちらの記事では公務員試験の面接でよく聞かれる質問と高評価を得るための回答方法を紹介しているので、ご覧ください。
官庁訪問の具体的な流れや注意するべき点
続いて官庁訪問の具体的なスケジュールや注意点について説明していきます。
官庁訪問の具体的なスケジュール
①官庁訪問の事前予約:二次試験終了後(8月上旬)
②官庁合同業務説明会と各官庁が実施する個別業務説明会への参加(8月上旬〜下旬)
③官庁訪問(8月上旬〜下旬)
それでは1つずつ説明していきます。
官庁訪問の具体的なスケジュール
①官庁訪問の事前予約
官庁訪問解禁日に、採用面接の予約が取れるかどうかが合否の分かれ目になるので、早めに押さえておきましょう。
特に人気官庁はすぐに予約がいっぱいになるので、注意が必要です。
官庁訪問の予約方法ですが、希望官庁の人事担当者に電話で連絡し、官庁訪問の予約を行いましょう。
(連絡先はこちらのホームページや官庁訪問先の採用ページ等をご覧ください。)
電話が苦手な人がいますが、次のように対応すれば問題ないでしょう。
「私は一般職大卒程度に一次試験に合格した〇〇とお申します。そちらに官庁訪問をさせていただきたいと考えているのですが、採用担当者の方におつなぎいただけないでしょうか?」
また電話での予約の場合は、次のポイントを押さえておきましょう。
- 訪問先(具体的な訪問先や庁舎に入る際の手続きを確認しておく。)
- 準備物(庁舎に入る場合、身分証明書の提示が必要な場合があるので注意しておきましょう。)
- 訪問日時(官庁訪問の解禁日)
官庁訪問の具体的なスケジュール
②官庁業務合同説明会と各官庁が実施する個別業務説明会への参加
続いて、二次試験後に行われる2つの説明会についてそれぞれについて説明していきます。
ちなみに本府省と地方出先機関を訪問する場合で説明会の流れが変わるので注意しておきましょう。
本府省を訪問する場合
⇛個別業務説明会の段階で受験生の見極めが行われているため、必ず出席する必要があるが、合同業務説明会には参加する必要はない。
地方出先機関を訪問する場合
⇛個別業務説明会はない。官庁業務合同説明会で官庁訪問の事前予約をする場合が多いので、必ず出席しておくこと。
官庁業務合同説明会の流れや注意点
官庁業務合同説明会は、一次試験の合格発表の数日後に開催され、各省庁の人事担当者が一同に集まります。
各省庁ごとにブースが有り、それぞれの受験生が興味のある仕事について話を聞く、という感じで実施されていました。
(人気官庁にはかなり人が殺到します。)
この合同業務説明会に出席することで、業務内容を理解したり、視野を広げるということができるので、意外に面白い仕事に出会えるかもしれないので、「国家一般職の業務内容を更に深く知りたい」と考えているなら、参加しておきましょう。
この官庁業務合同説明会では各省庁のパンフレットが置いてあるので、志望動機を作成するために、なるべくたくさんもらっておきましょう。
官庁業務合同説明会では次の注意点を押さえておきましょう。
官庁業務合同説明会で押さえておくべきポイント
- 大きなバックを持っていくこと。(大量のパンフレットを持って帰る必要があるため)
- 服装はクールズでOK!!
- 官庁訪問の事前予約ができるので、押さえておくこと。
個別業務説明会の流れや注意点(本府省を訪問する場合)
この個別業務説明会は事前予約が必要な場合が多く、
- 官庁合同業務説明会で事前予約
- メールや電話等で事前予約
のどちらかの方法で事前予約をする必要があります。
この個別業務説明会は志望する官庁で行われ、現職の人に仕事の内容などのより具体的な話を聞くことができます。
この個別業務説明会ではしっかりと質問をし、仕事に対して深い理解をしておくことで、今後の官庁訪問にも活きてくるはずです。
この個別業務説明会で顔を覚えてもらえれば、この後の官庁訪問でもかなり有利に立ち回れるため、ぜひ自分をアピールしておきましょう。
官庁訪問の具体的なスケジュール
③官庁訪問
ついに国家一般職の最後の壁、官庁訪問についての説明です。
国家一般職の最終合格発表の翌日から開始されます。
官庁訪問での面接方法は官庁によって異なり、次のようなパターンが考えられます。
- 業務に関するDVDなどを見た後、現職職員の面接をする場合
- 人事課の採用担当者が直接面接をする場合
- 他の受験生とグループディスカッションが行われる場合
どの試験が来ても対応できるようにしておきましょう。
官庁訪問で注意するべきポイントは下記のとおりです。
官庁訪問で注意するべきポイント
①諦めないこと
国家一般職の場合、ほぼ全員が内定をもらえるように最終合格者を計算しているので、あきらめなければどこかには合格できます。
(地方公務員の滑り止めと考えている受験生が結構いるので、何度も採用が行われる可能性があります。)
私の場合、一度説明会に参加したところから、「〇〇の仕事について興味はありませんか?」という電話がかかってくることもありましたし、私の友人には10月以降に内定をもらったという人がいました。
国家一般職では諦めなければどこかには内定をもらえる可能性が高いので、諦めるべきではありません。
②面接対策は事前に準備をしておくこと
面接対策は事前準備が必ず必要です。
特に面接官が納得するような志望動機や、自分をアピールするための自己PRなどはブラッシュアップしておきましょう。
官庁訪問では根掘り葉掘り質問されることが多いため、ボロが出ないように対策しておきましょう。
③志望官庁の優先順位は決めておくこと。
官庁訪問は長時間行われるため、予約がダブルブッキングすることが多々あります。
「予約が入っている」と伝えてしまうと、「第一志望ではない」と思われるため、積極的に採用されることはありません。
遅くとも官庁訪問までに優先順位を決めておきましょう。
④併願している理由を考えておくこと。
面接官が最も気にするのは、他の省庁や他の公務員試験の併願状況です。
この併願状況にあやふやなところがあると確実に突っ込まれるので、志望理由や併願状況の整合性を取っておきましょう。
この整合性がなければ「こいつは熱意がないんだ」と思われてしまいます。
⑤情報収集は積極的にしておけ!!
官庁訪問では、自分の志望する官庁がどのような採用を行っているのか?などの情報を集めることが重要です。
官庁訪問でどのような面接が行われるのか?が分かれば、対策がしやすいですからね。
特に予備校などに通っていない場合は、つぎの情報源にあたっておきましょう。
①知り合いや先輩、大学のOBなどに試験のことを聞いておく
②官庁訪問先で友達を作り、お互いに情報共有を行っておく。
③予備校の官庁訪問対策講座が無料で受講できるところがあるので、ホームページなどで確認しておくこと。
まとめ:官庁訪問でも面接対策をしておけば怖くない。
この記事では私の官庁訪問の体験記や、官庁訪問を行うまでにやるべきことについて徹底解説してきました。
官庁訪問で勝ち抜くに重要なのは、しっかりと面接の対策をしておくことです。
この記事を参考に、しっかりと対策しておきましょうね。
面接で高得点を取るための対策方法はこちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。
追伸:公務員試験の勉強が思うように進んでいないあなたへ
どうも山辺です。
「え??お前誰??」という声が聞こえてきたので、少し自己紹介をしておきます。
私は元Fラン大学出身から公務員を目指すことを決意しました。
勉強しておらずほぼゼロからのスタートだったのですが、公務員試験に合格するために様々な知恵を学んだ結果
国家一般職、県庁、市役所(2箇所)、大学法人に内定をもらいました。
Fラン大学のくせに、みんなが羨む公務員の仕事を選ぶ立場になったのです。
・・・とはいっても。
私ははじめから上手く言ったわけではありませんでした。
たいして勉強の才能がなかったし、秀でた実績もない、めんどくさがりやのダメダメ人間でしたが、他の人とは違う戦略で戦った結果、圧倒的な成果を出すことができました。
え?その方法が知りたいって?
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